Kickstarter プロジェクトのアイディア着想からページの作成、キャンペーン運営、そしてリワード発送完了までの道のりはさまざまです。プロジェクトの規模やカテゴリーなどさまざまな要素によって、やるべきことやそのタイミングも異なってくるため、絶対的に正しい道筋というものは、まずありません。
それでも、どこから着手したらいいのか分からない!という方のために、基本的なロードマップを紹介します。下記のタイムラインを参考に、自分のプロジェクトに合った行程を考えてみてください。
まずやるべきこと
- プロジェクトのアイディアや目標を明確にして、伝えたいストーリーを煮詰めていく。
- バッカーへのリワード(お返し)やプロジェクト画像、動画のアイディアを練りはじめる。
- プロジェクトの運営からリワードの制作・発送までに必要となる人材を集める。
- ファンディングゴールを設定するために、制作プランと費用を綿密に計算する。梱包材のコスト等を含めたリワードの配送料もあらかじめ決めておく。
- プロモーション戦略を練りはじめる。
ローンチ(公開)から1ヶ月前までに
- 一般的なメーリングリストとメディア媒体のコンタクトリストをそれぞれ作成する。
- プロジェクトに注目してくれそうなインフルエンサーやブロガーのリストを作成する。
2週間前までに
- プロジェクト編集画面の「支払い」タブから本人確認と銀行口座の登録を済ませておく。
- プロジェクトページを作成。身内のフィードバックを得ながら、改良を重ねていく(中でも、真っ先にユーザーの目にとまるプロジェクト画像や、プロジェクトの趣旨を明白にするタイトルとサブタイトルはよく考えて選ぶこと)。
- 海外のバッカーを対象としたプロジェクトの場合、必要となる翻訳(プロジェクト説明、リワード内容、動画の字幕等)を前もって手配しておく。
- コミュニケーション戦略を練る:
・プロジェクトアップデートや想定されるFAQは前もって書きだめておく。
・各メディア媒体に提供できるプレスキットを作成しておく(Dropbox 等に画像や動画を放り込み、プロジェクトのアピールポイントを分かりやすく箇条書きにする程度でもOK)。
1週間前までに
- 家族・友人・ファン等とプロジェクトのプレビューリンクを共有し、フィードバックを得る。
- インフルエンサーや各メディア媒体にもプレビューリンクを共有しておく。ローンチ日時をしっかり伝え、事前に情報を漏らさないように念押しする。
- ローンチ日のタイムラインを作成しておく(下記「ローンチ当日」も参照)。
- コミュニケーション戦略の最終確認:いつ、どこで、どうやってプロジェクトのPRを行い、どういうコンテンツを共有していくのか、きっちり把握しておく。
ローンチ当日
- 大々的にプロジェクトローンチを告知する前に、いわゆるソフトローンチとして、確実に支援が見込める層(家族・友人・熱心なファン等)に知らせて、プロジェクトに最初から勢いをつける。
- 自分のウェブサイトやブログ等でローンチの告知を行い、プロジェクトページのリンクを張る。
- 作成済みのメーリングリストやメディア媒体リスト宛てに告知メールを一括送信する。
- ソーシャルメディアでも告知を行い、周りにシェア・リツイートするよう呼びかける。
- 一日の締めくくりには、好調な滑り出しを可能にしてくれたバッカーたちに、メールやソーシャルメディアで感謝する。
キャンペーン(プロジェクト進行)中
- ダッシュボードを随時チェックし、プロジェクトの進捗やバッカー数を把握しておく。
- コメント欄やメッセージ機能から寄せられる問い合わせに、こまめに返信する。
- よくある質問への回答をプロジェクトのFAQに追加する。
- 非常に多く寄せられる質問への回答は、アップデートで全体に向けて公開する。
- ソーシャルメディアでも、多くのユーザーにとって興味深く、思わずシェア・リツイートしたくなるようなコンテンツを投稿する。
- 冷静に、焦らず、楽しんで!
ローンチ日から数日以内に
- コンタクトリストをチェックして、フォローアップメールを個別に送信していく(一括送信より、パーソナルな形で直接相手にメールしたほうが反応が見込めるため)。
- その時点での状況に応じて、コミュニケーション戦略の調整を行う:
・すでにファンディングゴールを達成済みの場合の今後の戦略は?
・思ったより勢いが振るわず、さらなるバッカーの動員が必要な場合は?
キャンペーンの節目
- ファンディングゴールの20-30%突破時:バッカーに感謝の気持ちを表すアップデートを投稿。さらにプロジェクトの進捗を報告したり、メディアに取り上げられていたらその記事へのリンクを張ったり、バッカーを喜ばせ、周りにも共有したくなるようなコンテンツをアップできれば◎。
- 50%突破時、そして100%達成時:同上。
- 他にもプロジェクトに関する大きなニュースがあれば、その都度アップデートとして投稿する(バッカー数がキリの良い数を突破、テレビに取り上げられた等)。
キャンペーン停滞期
- 落ち着いて深呼吸。停滞期は、どんなプロジェクトにも発生しうることを事前に理解しておく。
- プロモーション戦略を見直す(これまでの効果が薄い場合)。
- 新しいリワード、あるいは新デザインや機能などを追加し、バッカーの関心を高める。
- コンタクトリストをチェックして、まだ支援してくれていない人に再度連絡してみる。
ファンディングゴール達成時
- ゴール達成のアップデートを投稿し、バッカーと一緒にお祝いする。
- ストレッチゴールの導入を検討する(「さらに○○円集まったら□□する」という追加ゴール)。ストレッチゴールは、プロジェクトを応援してくれているバッカーへの感謝の形なので、自分のやりたいことより、バッカーが受ける恩恵を優先して考える。
- フルフィルメント(リワード発送)をスムーズに行うための計画を立てる。
キャンペーン終了時
- プロジェクト成功のアップデートを投稿し、改めて感謝の気持ちを伝える。リワード発送用サーベイの送信タイミング等、次のステップについての説明を行う。
- Spotlight 機能を使って、プロジェクトページを更新する。
- 引き続き、プロジェクトに関する進捗やニュースをその都度報告する。バッカーが不安にならないよう、定期的なアップデートを心がける。
- リワード発送用サーベイをバッカーに送信し、アップデートでも告知する。
- リワード発送状況について、随時報告していく。
リワード発送完了後
- すべてのリワードの発送が完了したことをアップデートで報告する。
- 次に予定しているプロジェクトや、今後の見通しについて、バッカーと共有する。