プロジェクトを運営する上で必ず考えなければいけないのは、アイディアをサポートしてくれそうな人に、どのようにリーチするかということです。製作中のものについて、より魅力的にみえるように語り、プロジェクトを広く知らせていくのは基本ですが、より大きなコミュニティに向けて発信していくためには、特にリーチしたいターゲット層の言語に対応していくことも重要です。
そこで、プロジェクトページの翻訳、字幕やキャプションを動画に追加する方法について、いくつかのアドバイスをまとめました。この記事は、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語でも読むことができます。
コミュニティを把握し、ターゲット層を拡大するための翻訳
- まずは、既存のコミュニティ(ファン)を念頭に置きながら、プロジェクトページを作成しましょう。例えば、スペイン語圏の人から反響が大きく、応援してくれる人が多いとすでに把握している場合、プロジェクト説明欄にスペイン語の翻訳を含め、スペイン語でビデオを撮影してみましょう。
- 英語の翻訳や字幕は、より多くの人にアピールすることができます。Kickstarter のバッカーの75%以上が、英語を母国語としています。
- 字幕とキャプション機能を使用して、プロジェクト動画に字幕トラックを追加しましょう。この機能は、プロジェクト説明欄とアップデートに掲載可能なすべての動画に使用できます。
- プロジェクトページを翻訳するために、ネイティブスピーカーや、プロの翻訳者、翻訳サービス等に依頼しましょう。例えば、Kickstarter は Angela Benoit、Anja Fulle、Sandy Jonesといった翻訳者に協力を仰いだり、OneHourTranslation というオンライン翻訳サービスを利用しています。
- どのような翻訳サービスに依頼するにしても、最後は必ず、ネイティブスピーカーに翻訳内容をチェックしてもらいましょう。誤訳や不明確な翻訳は、バッカーになり得る人の混乱を招きます。また、せっかくプロジェクト内容自体が素晴らしく、Kickstarter の Projects We Love に相応しいものでも、翻訳クオリティによってはピックアップしづらくなってしまいます。
複数の言語に対応したプロジェクト説明のレイアウト
- 文章を見やすくするために、このプロジェクトのようにイタリック体で変化をつけたり、セクションごとにヘッダーを導入するようにしましょう。
- 複数の言語を含む様々なレイアウトを試してみましょう。このプロジェクトは、左に英語、右にドイツ語を並列させています。
- 異なる言語の FAQ を掲載する場合、あるいはプロジェクト説明やリワード概要の翻訳を後から追加したい場合は、プロジェクトアップデートを利用することもできます。
- 中には、プロジェクトページの翻訳を原文と分けて読みやすくするため、別のウェブサイトを用意するクリエイターもいます。ただ、この方法はバッカーを Kickstarter 外のウェブサイトに誘導することになるので、バッカーが混乱しないよう、注意を払いましょう。
プロジェクトタイトルはシンプルで、検索しやすいものに
- 検索で簡単に見つかるように、関連する全てのキーワードが、タイトルやプロジェクト概要の中に含まれていることを確認してください。
- プロジェクトタイトルは、主要なターゲット層に向けた言語で記載しましょう。
- Kickstarter の検索機能では、アルファベットのアクセント記号に関係なく、柔軟に検索できます。
プロジェクトのユニークでおもしろい部分にフォーカス
- もし、プロジェクトページを全て翻訳できない場合、基本的な説明に焦点をあてましょう。バッカーが知りたいのは、アイディアの背景にある、誰が、何を、いつ、どこで、そしてなぜ作るのかという部分です。
- 目を引く画像、動画、サウンドクリップ、GIF などを取り入れましょう。最も人の注目を集め、また様々な言語を話すターゲット層に共通して魅力的に映るコンテンツを意識しながらページを作成してください。
- プロジェクトプレビューを友人等にシェアして、全文に目を通してもらい、文法ミスや誤字脱字がないかを確認してもらいましょう。
※ 現在、Kickstarter は、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、日本語に対応しています。上記以外の言語をプロジェクトページに使用する場合は、必ず英語の翻訳を添えてください。