プロジェクトをローンチしたら、本腰を入れてプロモーション戦略を実践していきましょう。あなたのプロジェクトについて皆に知ってもらうためにも、様々なアプローチを試してみることをおすすめします。重要なのは、定期的に、丁寧に、そして自分に合った形でコミュニケーションを進めていくことです。
力強いスタートを
友達や熱狂的なファンの方には、早期からプレッジしてもらうようにお願いしましょう。ファンディングゴールを少なくとも20%達成したプロジェクトは、最終的に80%の確率でファンディングに成功するという結果が出ています。
「キャンペーンが他の人にも支援されていることが分かったほうが、より高い可能性でプレッジしてもらえます。映画 Duck Beach のクリエイターでパネリストでもある Laura Naylor 氏は、彼女の個人的なネットワーク内のあらゆる人に自らのキャンペーンを知らせ、すぐにプレッジしてもらうよう頼みました。そうすることで、他のユーザーやページ訪問者達がプロジェクトページにたどり着いた時に、支援の少ない淋しいプロジェクトに見えないようにしたわけです」
—Beneath the Earth Film Festival の共同創設者、Antonia Opiah 氏
ポイント:まずは自らのネットワーク内から働き掛ける
友達や家族に自分の取り組みを知らせて、プロジェクトに参加してもらうよう招待しましょう。
「まず、誤字脱字やリンク切れがないか最終チェックを行います。間違いがないことを確認したら、さっそくツイートしたり、Facebook に投稿したり、メールを送信したりしてプロジェクトを宣伝します。メールは、複数の人にまとめて一括メールを送るよりも、できるだけ個人的に送るようにしましょう。こういうちょっとした気遣いが違いを生みます。そして、プレッジという形だけではなく、色んな人にプロジェクトのことを知ってもらうために口コミを広げる面でも支援が必要だということを伝えましょう」
— Project Neon: A Digital Guidebook to New York’s Neon Signs の Kirsten Hively 氏
Project Neon のリワードの一部
ソーシャルメディアを戦略的に活用 (気遣いとマナーを忘れずに!)
プロジェクトについて宣伝するときは、何度もリンクを送りつけるような行為は避けましょう。代わりに、プロジェクトに関する更新情報やその他のコンテンツを共有して、相手の興味をそそるアプローチを考慮しましょう。
「自分のブランドとプロセスを一致させることが大事です。例えば、私は Twitter をよく使います。そこで自分のキャンペーンでは、ハッシュタグのトレンドを作成し、誰かがプレッジしてくれる毎にアップデートを投稿しました。プレッジした人の Twitter 名を調べてその人たちをタグ付けし、そのプレッジに関する会話を切り出す、というプロセスです。ファンの皆様がセレブや俳優、バンド、メディア関係者などにツイートし始め、その人達にも当社のリンクをリツイートするよう頼んでくれたんです」
— New Tour Bus for The Slants の Simon Tam 氏
ハッシュタグ #HelpTheSlants
整理整頓をしっかり
何事も整理しておけば全てをより簡単にこなせるようになります。スプレッドシートや To-do (やる事) リストを作り、キャンペーンに取り組む時間を毎週決めておきましょう。
「Kickstarter プロジェクトの運営というのは、言ってみれば販売の仕事です。検索やリンクでオーガニックにあなたのプロジェクトへとたどり着く人もいるかもしれませんが、キャンペーンの期間中は毎日何らかの促進活動を行うことになると思っておいた方が良いでしょう。自分の作品を宣伝したり、ソーシャルメディアでプレッジのお願いを繰り返したり、色んな人に支援を懇願したり、まさにハラハラ・ビクビクの連続です。支援を断られたり、無視されたりということもありますが、その一方で、一生続くような素晴らしい関係やコネを築くことができるかもしれません。また、新しいアイデアや、新しいアップデート、新しいオーディエンス、そして本記事のような新しいブログ記事などを定期的に構想することができるようになります。
ちょっとしたアドバイス: できれば1日数時間など、プロジェクトだけに集中する時間をしっかり確保しておきましょう。プロジェクトが運よく簡単に大成功する可能性も『無きにしも非ず』ですが、ほとんどの場合はあなたの惜しみない努力が成功へのカギとなることでしょう」
— Pedal, Stretch, Breathe Zine and many others の Elly Blue 氏
「勢い」を失わずに
クリエイターのほとんどが、キャンペーンの開始時期と終了時期にプレッジや支援の急増を目にします。しかし、キャンペーンも中盤にさしかかるとその勢いが衰えてきます。そのため、キャンペーンについての宣伝や声掛けはどんどん続けていきましょう!
新しい方法を試してみて有効なものを取り入れていきましょう。 (インスピレーションが必要な方はこちらを参考にしてみてください) そして一番大切なのは、常に前向きに進んでいくこと!
「Kickstarter で私にとって一番驚きだったのは、キャンペーンの運営がとっても感情的なことです。幸福感をもたらすエンドルフィンがどんどん分泌されて最高の気分の時もあれば、何分、何時間、何日という間、誰もプロジェクトをバックしてくれなくてかなりブルーになる時もある。プロジェクトというのは大抵の場合、勢いよく始まり勢いよく終わることが多いですが、中盤の時期は『新しいものに対するワクワク感』とか『もうすぐ終わってしまう焦燥感』みたいなのが無く、その勢いが陰りを見せます。そこから自信喪失となり、やる気まで失ってしまうこともあるかもしれません。そこをうまく活用して新しいアイデアやエネルギーへとつなげていくことが大事になってくるのです」
— Elly Blue 氏
画像提供: Elly の別のプロジェクト、The Culinary Cyclist から
バッカーにアップデートを送信
プロジェクトの進捗状況や最新情報を伝えたり、新しいリワードを紹介したり、メディアで取り上げられた時の情報やプロジェクトのちょっとした裏話などを共有したりなど、 バッカーには積極的にアップデートを送りましょう。また、バッカーの方々にあなたのプロジェクトを友達と共有するよう奨励しましょう。
ポイント:感謝の言葉を忘れずに!
あなたのプロジェクトを支援してくれるバッカーひとりひとりが、わざわざ自分の懐から資金を出してプレッジするほどに、あなたの取り組みを信じてくれています。そんな特別な想いを持ってくれるなんて、とても素敵な有難いことですよね。
そして最後に、あなたならきっとできる!Kickstarter では、あなたが持つ可能性を信じています!
プロジェクトについて知ってもらうために実際にクリエイター達がどのように順序立てて計画していったかについては、プロジェクトローンチ前の事前準備を含めたこちらの記事をご覧ください。