常に数千のプロジェクトが進行している Kickstarter において、バッカー(支援者)がプロジェクトに惹かれるきっかけとは一体何でしょうか。
検索結果にしても、カテゴリーページにしても、表示されるのは以下のようなプロジェクト一覧です:
つまりユーザーがプロジェクトをさがす際にまず目に入るのは、以下の3つになります:
これらは、プロジェクトを作成する際に最も重要となる項目といっても過言ではないかもしれません。さっそく、この3つの項目にクローズアップしていきましょう。
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バッカーの目を引くプロジェクト画像
明白かつ鮮やかでシンプルな画像を使うようにしましょう。「百聞は一見にしかず」——プロジェクト画像は、クリエイターが提案するアイディアや作ろうとしているものをしっかり見せて際立たせることが大切です。
■ 個性を輝かせ、バッカーが「何を得られるか」を明確に示す。
バッカーは、心から支援したいと思わせるユニークで革新的なアイディアを探して Kickstarter にアクセスします。これから作ろうとしているものをプロジェクト画像ではっきり示すことができれば、ますますバッカーの支援意欲を刺激できます。
Kickstarter サイト上だけでなく、Facebook や Twitter 等でプロジェクトが共有された際にも、プロジェクト画像は表示されます。パッと見て分かりやすく、話題にしやすい画像を心がけましょう。
■ 画像は、高画質でシンプルに。
プロジェクト画像は、まず何よりもバッカーを引きつけるインパクトとクオリティが大事です。そのプロジェクトにおいて最もバッカーをワクワクさせる要素がよく映える、高品質な画像を用意してください。
プロジェクト画像の最適サイズは1024x576ピクセル(16:9比)で、最大画像サイズは200MBまでとなっています。ほぼ主要なファイル形式に対応していますが、JPEG、PNG、GIF、またはBMPを推奨しています。
ロゴやテキストを追加しすぎると、乱雑な印象になってしまうのでなるべく避けたほうがいいでしょう。言葉での説明は、プロジェクト画像と一緒に表示されるタイトルとサブタイトルだけで充分のはず!
また、プロジェクトが Facebook や Twitter 等のソーシャルメディアで共有された場合、想定よりずっと小さいサイズや一部切り取られた形でプロジェクト画像が表示されることがあります。そういった際にテキストやバナーで覆われた画像は、読みにくかったり見栄えが悪くなってしまいます。
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伝わりやすいタイトルとサブタイトル
まずは、これまでファンディングに成功してきたプロジェクトのタイトルとサブタイトルをいくつか見てみましょう。
- Remastering JPN cult film "Sleep to Dream"「夢みるように眠りたい」フィルム修復 (映画)
Help restore the damaged print of JPN director Hayashi Kaizo's acclaimed debut film /「私立探偵 濱マイク」シリーズ等を手がける林監督の幻のデビュー作「夢みるように眠りたい」フィルム修復
※ プロジェクトの目標(フィルム修復)を明確にしたタイトルと、なぜこのフィルムを修復することが重要なのか(林監督の幻のデビュー作だから)が分かりやすく提示されています。 - "Naruto" eOneBook - High resolution book-like manga reader (漫画)
Combines all 72 volumes of the world's best-loved Ninja manga “Naruto" into one innovative, dual screen digital reader.
※ 日本発ながら完全海外向けのプロジェクトの一例。日本語の記載は省き、バッカーが最も注目する内容(『NARUTO -ナルト-』全72巻をまるごと高画質な2スクリーン電子書籍リーダーで読める)が簡潔にまとめられています。 - Stonehenge and the Sun (ゲーム)
Building history one block at a time. A new gaming experiment which challenges and expands the scope of tabletop games.
※ 同じく日本語の記載を省き、簡潔にまとめられている例。プロジェクトのタイトルはシンプルにゲームタイトルそのままに、サブタイトルでは「テーブルトップゲームの領域を広げる実験的なゲーム」であることを訴え、ゲーム好きの関心を集める内容となっています。
上記プロジェクトの内容を見てみると、それぞれが独自のスタイルを用いつつ、分かりやすさ・伝わりやすさを重視したタイトルおよびサブタイトルを採用していることが分かるかと思います。
このように、Kickstarter を閲覧・検索しているバッカーが思わずクリックしたくなるようなキャッチーな内容で、なおかつプロジェクトの内容がわかりやすく伝わるタイトルとサブタイトルが理想的です(注:あくまで誠実かつ明白なアプローチを心がけましょう!)。
特にサブタイトルに関しては、簡潔すぎてプロジェクト内容が把握できないのも問題ですが、長すぎると読み飛ばされてしまうリスクもあるので、他のプロジェクトを参考にしながら、1−2文以内でいいバランスを心がけてください。