「プロジェクト予算」は、クリエイターの皆様が情報に基づいた予算編成を行い、予期せぬコストを回避し、プロジェクトを実現するために必要な全ての費用を考慮した上でファンディングゴールを設定するための支援ツールです。このドキュメントに入力された内容は Kickstarter 側も確認することができ、クリエイターの皆さまがどのようにしてキャンペーンやプロジェクトの準備を行っているのかをより良く把握できるようになります。ただし、クリエイターご本人からの明白な許可がない限り、Kickstarter がこのドキュメントを共有することは決してありませんのでご安心ください。現時点ではこの機能は「デザイン」、「テクノロジー」、「アート」、そして「ファッション」のカテゴリー内のプロジェクトでのみ利用可能となっていますが、将来的には他のカテゴリーにも同じような機能を展開していきたいと考えておりますので、今後のアップデートにご期待下さい!
この Google Sheets 提供のスプレッドシートへは、プロジェクトエディタの「ファンディング」タブからアクセスできます。利用を開始するには、まずスプレッドシートへのアクセスに使うメールアドレスを入力してから、「スプレッドシートを作成する」のボタンをクリックします。その後、Kickstarter からこのドキュメントへアクセスするためのリンクが記載されたメール (件名:「[プロジェクト名] - 編集への招待」) が届きます。このメールが見つからない場合は、迷惑メールフォルダを確認するか、サポートチームまでお問い合わせください。
注意: このドキュメントにアクセスするには、スプレッドシートが最初に送信されたメールアドレスを使って Google にサインインしている必要があります。
このシートをコラボレーターや第三者と共有するかどうかは、予算編成者であるクリエイターご本人の自己判断で行ってください。共有する場合には、信頼できる相手だけと共有するようにしましょう。
プロジェクト予算への入力が完了し、プロジェクトを完成させるために必要な予想経費すべてを把握できるようになったら、このスプレッドシートの1つ目のタブにあるデータをもとに、予算情報の要点をまとめたカスタムグラフが生成されます (パーセント表示または通貨表示)。
オプションとして、このグラフはローンチしたプロジェクトページで (新しい「プロジェクト予算」のセクションから) 共有することができます。グラフを共有することで、プロジェクトの資金がどのように使われるのかをバッカーの皆様に伝えることができるうえ、Kickstarter 上で注目プロジェクトとして紹介される可能性も高まるため、クリエイターの方々全員にグラフの共有をおすすめしています。プロジェクトの進行中にプロジェクト予算のスプレッドシートを更新する必要があった場合は、エディタの「ファンディング」タブに戻り、ページの右上にある「グラフィックをリフレッシュする」をクリックして更新することができます。
デザイン、テクノロジー、ファッションのプロジェクトで「プロジェクト予算」を活用するには
ファンディングゴール
「プロジェクト予算」を開くと、まず最初のタブにて考慮すべき様々な費用の概要が確認できます。ここでは、手数料や税金、許容誤差などの推定費用すべてを入力して、最終的な推定ファンディングゴールを計算することができます。プロジェクトの成功に必要な総体的コストを詳細に渡って把握するためにも、まずはスプレッドシートの他のタブを使って予算を項目別 (リサーチ&開発、製造ユニット、梱包、配送、人件費、雑費) に入力していくことをおすすめします。
注意: このメインタブでは、編集できるのは緑色のセルのみとなっています (税金と許容誤差を含む) 。税金に関するアドバイスについては、会計や財務の専門家にお問い合わせください。会計士の方向けに便利な会計ガイドをご用意しましたのでぜひご参照ください。
「推定合計」の項目に各費用を入力し、その費用カテゴリーの「段階」を選択します。他の費用カテゴリーがある場合は自由に追加してください。
ここまで完了したら、ファンディングタブの下部分に戻ります。ここではプロジェクトにかかるより標準的な費用 (例: プラットフォームの手数料や、税金、等々) が計算できます。あらゆる誤差に備えて十分な予備予算を設けるためにも、許容誤差は 10% に設定することをお薦めしています。これらすべての費用をもとに、プロジェクトの最終的な推奨ファンディングゴールが提示されます。
注意: 数字を入力できるのは緑色の欄のみとなっています。特殊文字を追加するとプリセット機能が破壊され、進捗内容を保存できなくなります。
R&D (リサーチ & 開発)
リサーチ費用というのは製品それぞれの製造や結果に直接つながるものではありませんが、プロジェクト関連の開発や改善を行ううえで新しい知識をもたらしてくれます。これには、品質確認や市場機会の発見、製造タイムラインなどが含まれます。
このタブを使って、製品デザインや、認証・証明書、ソフトウェア開発、製造準備に必要な生産ラインのリサーチなど、R&D 関連の推定費用を入力しましょう。
製造ユニット
プロトタイプやプロジェクトのリワードの最終バージョンの製造や審査にかかる推定費用やリードタイム、その製造ユニット数を考えてみましょう。
このタブでは、プロジェクトのリワードを製造するうえでかかる費用を入力します。リワードに求める品質だけでなく、製造過程での物流面の費用 (例えばリワードの組み立てに1社以上の製造業者が必要かどうかなど) も考慮することを忘れずに。他の全てのタブと同様に、この分野も希望に合わせてカスタマイズすることができます。
梱包
できるだけ多くのベンダーで梱包オプションをチェックしてから購入するようにしましょう。この費用には、構造設計費やグラフィックデザイン費、カスタム製作費、物資費用などのハードコスト (予算と支出に直接影響を与えるコスト) も含まれます。梱包のオプションは、輸送するものの壊れやすさを考慮したうえで決定することが重要です。輸送中の破損トラブルを避けるためにもしっかりした梱包で製品を発送するにはどうすればよいかを考えましょう。
配送に関するより詳しい情報やその他の考慮すべき点については、Kickstarter ヘルプセンターの「リワードの配送料はどのように設定すればいいですか?」の記事をご参照ください。
配送
まず、個々のリワードレベルを確立してから、リワードを世界のどの地域へ配送するかを決定します。その後、送料の見積もりを計算できるように、各レベルのアイテムごとに梱包済みのサイズと重さを予測します。この際 (特に、提供するリワード数に上限が無い場合) 、各リワードレベルに何人のバッカーが集まるかを可能な範囲で予測するようにしましょう。
国際配送は複雑かつ高価になりがちです。リワードの配送先オプションを最終的に決定する前に、梱包オプションや推定送料をしっかり確認するようにしましょう。リワードを海外に郵送する際の通関費用はバッカー持ちとする予定ですか?
配送に関するより詳しい情報やその他の考慮すべき点については、Kickstarter ヘルプセンターの「リワードの配送料はどのように設定すればいいですか?」の記事をご参照ください。
労働コスト・人件費
プロジェクトを実現させるうえで、自分自身にも投資した時間分に見合った報酬を支払うことはとても重要です。自分のタスクやその完了にかかった時間を正直に記録しましょう。また、プロジェクトで積極的にサポートしてくれたアシスタントやコラボレーターがいた場合もその人件費を同様に記入します。
雑費
この最後のタブを使って他のカテゴリーに該当しない費用を記録します。
アート関連のプロジェクトで「プロジェクト予算」を活用するには
アート関連プロジェクトのリワード製作というのは型にはまらないプロセスになることが多いため、このカテゴリーの「プロジェクト予算」シートは若干異なった表示となっています。
「プロジェクト予算」を開くと、まず考慮すべき様々な費用の概要が確認できます。ここでは、手数料や税金、許容誤差などの推定費用すべてを入力して、最終的な推定ファンディングゴールを計算することができます。プロジェクトの成功に必要な総体的コストを詳細に渡って把握するためにも、費用カテゴリー (リサーチ&開発、プロトタイプ製作、製造、梱包、配送、人件費) を使って予算を項目別に入力していくことをおすすめします。
各費用カテゴリーの合計を「推定合計」の欄に入力し、その費用カテゴリーの「段階」を選択します。プロジェクト上で他にも考えられる費用カテゴリーがある場合は自由に追加してください。
注意: このメインタブでは、編集できるのは緑色のセルのみとなっています (税金と許容誤差を含む) 。税金に関するアドバイスについては、会計や財務の専門家にお問い合わせください。会計士の方向けに便利な会計ガイドをご用意しましたのでぜひご参照ください。
ここまで完了したら、ファンディングタブの下部分に戻ります。ここではプロジェクトにかかるより標準的な費用 (例: プラットフォームの手数料や、税金、等々) が計算できます。あらゆる誤差に備えて十分な予備予算を設けるためにも、許容誤差は 10% に設定することをお薦めしています。これらすべての費用をもとに、プロジェクトの最終的な推奨ファンディングゴールが提示されます。